紙との比較

紙の本 vs 電子書籍、結局どっちがいいのか問題を本気で考えてみた

fujii722

「紙と電子、どっちで読んでいますか?」

本好き同士で話すと、かなりの確率で出てくるテーマです。
紙の本が好きな人にはゆずれないこだわりがあり、電子派には電子派の“やめられない理由”があります。

「結局どっちが正解なんだろう」と悩んだことがある方に向けて、この記事では

  • 紙と電子のざっくりとした違い
  • それぞれのメリット・デメリット
  • どんな人に紙/電子が向いているのか
  • 筆者なりの“使い分けルール”

をまとめていきます。

どちらか一方をジャッジするというよりは、
「自分にとってちょうどいい組み合わせ」を見つけるヒントになればうれしいです。


紙の本と電子書籍のざっくり特徴

まずはイメージをそろえるために、ごく簡単にまとめます。

紙の本

  • 本屋さんや図書館で手に取れる、いわゆる“ふつうの本”
  • ページをめくる感覚や、紙の手ざわりがある
  • 本棚に並べて「持っている」という実感を味わえる

電子書籍

  • スマホやタブレット、専用端末で読むデジタルデータの本
  • 何百冊も端末ひとつに入れて持ち歩ける
  • 検索・マーカー・ハイライトなどがやりやすい
  • 読み放題サービスやセールが充実していることも多い

同じ「本」ではありますが、
体験としてはかなり違ったメディアだと言えます。

ここからはそれぞれの良さと弱点を、もう少し具体的に見ていきます。


紙の本のメリット・デメリット

紙の本のメリット

1. 所有感と満足感がある

  • 本棚に並んでいるだけでうれしい
  • 読了した本が積み重なっていくと「自分の歴史」のように感じられる
  • 表紙や装丁、紙の質感も含めて“作品”として楽しめる

2. 記憶に残りやすい感覚がある

  • 「あの内容は本の前半の左ページの下の方に書いてあった」というように、
    ページの位置や紙の厚みとセットで覚えていることが多い
  • ページをめくるリズムが心地よく、内容に集中しやすい人もいる

3. 目にやさしいと感じる人が多い

  • バックライトがなく、紙の反射光で読むため、
    長時間読んでも疲れにくいと感じる人がいる
  • スマホの通知に邪魔されない環境を作りやすい

4. 人に貸したり、譲ったりしやすい

  • 読み終わった本を家族や友人に貸せる
  • 古本屋やフリマアプリで手放して、
    ちょっとしたお小遣いに変えられることもある

紙の本のデメリット

1. とにかく場所をとる

  • 気づいたら部屋が本で埋まっている
  • 引っ越しのときにダンボールが大量発生し、腰にくる
  • 置き場所の問題で「買いたいけどガマン」ということも起こりやすい

2. 持ち運びが重い・かさばる

  • 通勤カバンにハードカバーを2冊入れると、ずっしりとした重量感
  • 旅行に何冊も持っていくのは現実的ではない

3. 調べ物・検索には向かないこともある

  • 「あの用語どこに書いてあったっけ」と探すのが大変
  • 索引があっても、頻繁な検索にはあまり向かない

4. 汚れ・劣化は避けられない

  • 日焼けや紙の劣化、ページの折れなどが起こる
  • コーヒーをこぼしたら、ほぼ一発アウト

電子書籍のメリット・デメリット

電子書籍のメリット

1. 何冊でも持ち歩ける

  • スマホやタブレットひとつに、何百冊という本を入れて持ち運べる
  • 通勤・出張・旅行との相性が抜群
  • 「そのときの気分」に合わせて、いつでも別の本に切り替えられる

2. 検索・ハイライトがとても便利

  • キーワード検索で、読みたい箇所に一瞬でジャンプできる
  • 気になった部分にハイライトを入れ、後から一覧で見直せる
  • 読書メモや引用がしやすく、勉強用途にも強い

3. すぐに買ってすぐに読める

  • 「読みたい」と思った瞬間にダウンロードして読める
  • 深夜でも、書店が近くになくても問題なし
  • 思い立ったときの“勢い”を活かせる

4. セールや読み放題でコスパが良いことも多い

  • 紙より安く販売されていることがある
  • 定額の読み放題サービスで、気軽に試し読みができる

5. 物理的なスペースを取らない

  • 本棚がパンパンにならない
  • 片づけや引っ越しがとても楽になる

電子書籍のデメリット

1. 目の疲れ・集中のしづらさを感じる人もいる

  • スマホだと通知が目に入り、集中が途切れやすい
  • バックライトの光で、長時間読むと目がしんどく感じる人もいる

2. 所有感が薄い・「読んだ気」がしないことがある

  • 本棚に並ばないので、読了の実感が弱いと感じる人がいる
  • 「端末の中のデータ」という印象が強く、
    “コレクションしている”感覚は紙よりも薄いかもしれない

3. つい“積読”が増えやすい

  • ワンクリックでどんどん買える
  • 読み放題サービスだと「とりあえずダウンロード」も増えやすい
  • いつの間にか“未読本の山”が画面の中で膨れ上がる

4. サービスや端末に依存するリスク

  • 買ったストアのサービスが終了したら、読めなくなる可能性もゼロではない
  • 端末が壊れたときのバックアップ管理が必要

5. 紙ならではの体験がない

  • 紙の匂い、ページをめくる音、本棚に並ぶ姿などの“フィジカルな喜び”は味わいづらい

紙の本が向いている人の特徴

ここまでを踏まえて、「こんな人は紙の本と相性が良さそう」というポイントをまとめます。

1. 読書そのものを“儀式”として楽しみたい人

  • コーヒーをいれて、本を開いて、ゆっくりページをめくる時間が好き
  • 本棚を眺めてニヤニヤするのが密かな楽しみ

2. 気に入った本は“手元に置いておきたい”タイプの人

  • 大切な本は、装丁ごと愛でたい
  • 人におすすめするときに「この本いいよ」と実物を手渡したい

3. スマホだとつい別のアプリを開いてしまう人

  • 読書中に通知が気になって、SNSを見てしまいがち
  • 物理的に端末から離れたほうが集中できる

4. 目の疲れや体調に不安がある人

  • 画面を長時間見続けると疲れやすい
  • 夜はあまり明るい画面を見たくない

5. 子どもとの読み聞かせを楽しみたい人

  • ページを一緒にめくる体験を大事にしたい
  • 絵本はやっぱり紙で、と感じる人は多い

電子書籍が向いている人の特徴

逆に「このタイプの人には電子がかなり合う」と思うポイントです。

1. 通勤・移動時間を有効に使いたい人

  • 電車やバスで立ったまま読むことが多い
  • カバンの重さをなるべく減らしたい

2. 実用書やビジネス書をよく読む人

  • 調べ物や復習で、同じ本の中を何度も検索したい
  • ハイライトやメモを活用して、後からまとめて見返したい

3. 片づけや物の管理をシンプルにしたい人

  • 部屋をスッキリさせたい
  • 引っ越しが多い、もしくはミニマルな暮らしを目指している

4. セールや読み放題を賢く使いたい人

  • とりあえず試し読みして、自分に合う本だけ紙で買うという戦略もとりやすい
  • 新しい分野の本を、気軽に試してみたい

5. 字の大きさや行間を自分好みに調整したい人

  • 細かい文字が読みづらいときに、フォントサイズを自由に変えられる
  • 端末によっては行間やフォントも変えられる

筆者の「紙と電子」使い分けルール

最後に、筆者なりの使い分け方を紹介します。あくまで一例ですが、参考としてどうぞ。

1. 「長く手元に置きたい本」は紙

  • 心に残る小説
  • 何度も読み返したいエッセイ
  • 自分の価値観に影響を与えた本

こういった本は、紙で持っておくことが多いです。
本棚にあるだけで安心するような本たちは、できれば“モノ”としてそばに置いておきたいと感じます。

2. 「情報をとる本」「とりあえず読んでみたい本」は電子

  • ビジネス書、実用書、専門書
  • 試しに読んでみたい新ジャンルの本
  • セールや読み放題で見つけた本

このあたりは電子で読むことが増えます。
検索・ハイライトが便利ですし、「合わなければ途中でやめる」ハードルも低いからです。

3. 外出・通勤・旅のお供はほぼ電子

  • 移動中に読みたい本
  • 旅先でその日の気分で読み分けたい本

カバンの中身を軽くしたいので、ほとんど電子にしています。
「今日は重たい本を持ってきてしまった」という後悔がなくなるのは大きなメリットです。

4. 夜、ゆっくり落ち着きたいときは紙

  • 寝る前にスマホやタブレットの光を見たくない
  • 頭を切り替えて、デジタルから離れたい

そんな日は、あえて紙の本を開きます。
ページをめくる音や、紙の感触があるだけで、不思議と気持ちも落ち着きやすくなります。


あなたはどっち派ですか

ここまで読んでいただいて、少しイメージが固まってきたでしょうか。

  • あなたが「これは紙で読みたい」と感じるのはどんな本でしょうか。
  • 逆に、「これは電子一択だな」と思うのはどんな場面でしょうか。
  • もし今、紙か電子のどちらかで迷っている本があれば、この記事のどのポイントが決め手になりそうでしょうか。

よければ、コメント欄で

  • 紙派か電子派か
  • それぞれどんなふうに使い分けているか

を教えていただけるとうれしいです。
いろいろな読み方を知ることで、他の読者の方の参考にもなります。


まとめ:「どっちがいいか」よりも「どう組み合わせるか」

紙の本と電子書籍、どちらにもはっきりとしたメリットとデメリットがあります。

  • 紙は「所有感」「儀式感」「安心感」が大きな魅力
  • 電子は「軽さ」「検索性」「コスパ」「機動力」が強み

大事なのは、どちらか一方を選ぶことではなく

自分の生活や性格に合わせて、紙と電子をどう組み合わせるか

という視点だと思います。

  • 誰かにおすすめしたい本・長く付き合いたい本は紙で
  • 情報を取りにいく本・とりあえず試してみたい本は電子で

そんなふうにざっくりルールを決めておくと、迷いが減っていきます。

最後に一言だけ。
私は、紙の本棚も電子のライブラリも、どちらもその人の生き方がにじみ出る「プロフィール」だと感じています。
あなたの本棚や端末の中身が、少しずつ「自分らしい一冊」で満たされていきますように。

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フジイ野菜
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ブロガー
読書は苦手な私が、本を沢山読もうとKindleを購入。
勢いでKindle Unlimitedを契約したが、いまいち使い方が分からず悪戦苦闘中。
KindleUnlimitedを使いこなすための情報を発信しています。
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