Kindle Unlimitedについて

Kindle Unlimitedは本当に元が取れるのか【コスパ】

fujii722

「Kindle Unlimited、気にはなっているけど、本当に元が取れるのかな」
「登録してもそんなに読める気がしなくて、なんとなく踏み切れない」

「Kindle Unlimitedに興味はあるけれど、登録しただけで終わりそう」「月に何冊読めば元が取れるのかよく分からない」。そんなモヤモヤを感じている方に向けて、この記事ではジャンル別の“元とれライン”から、実際に神コスパになりやすい活用パターン、「元が取れない」と感じてしまう人の特徴と対策までを整理しました。数字だけでなく、自分のペースや心地よさも大切にしながら、損せず付き合うヒントをお届けします。
月何冊読めば「神コスパ」になるのか、数字と現実で考えてみた

  • 月に何冊読めば元が取れるのか
  • どんな使い方をすると「めちゃくちゃ元が取れやすいか」
  • 逆に「元が取れない」と感じやすい人のパターンと、その対策

を、できるだけ現実的な目線で整理していきます。

「読書がノルマになってしんどい」という状態は避けたいので、
最後の方では「お金以外の意味での元の取り方」についても触れていきます。


1. Kindle Unlimitedの基本スペックをざっくり確認

まずは前提となるスペックを簡単に押さえておきます。

  • 月額料金:980円(税込)
  • 対象本:500万冊以上の電子書籍が読み放題
  • ジャンル:ビジネス書、小説、実用書、コミック、雑誌などかなり幅広い

一言でいえば

「月980円で利用できる、返却不要のオンライン図書館」

のようなイメージです。


2. 月に何冊読めば元が取れる?ジャンル別シミュレーション

ここからは、ざっくり「本1冊の値段」を決めて、
月980円の元が取れるラインをイメージしてみます。

単価の目安(ざっくり)

  • ビジネス書・実用書・新書:1冊 1,300〜1,800円
  • 一般的な文庫・小説:1冊 700〜1,000円
  • コミック:1冊 500〜800円
  • 雑誌:1冊 500〜900円

もちろん本によって差はありますが、「だいたいこれくらい」で考えてみてください。


2-1. ビジネス書・実用書メインの場合

ビジネス書1冊を1,500円とします。

  • 1冊読む → 1,500円分を980円で読んでいる
    → 金額だけ見れば、すでに元は取れている
  • 2冊読む → 3,000円分
    → 約2,000円分お得
  • 3冊読む → 4,500円分
    → かなりの神コスパゾーン

月1〜2冊以上ビジネス書や実用書を読む方は、
数字だけ見ればほぼ確実に「得」側にいるといえます。


2-2. 小説・文庫メインの場合

小説1冊を900円とします。

  • 1冊読む → 900円分
    → サブスクの方が少しだけ高い
  • 2冊読む → 1,800円分
    → 2冊読めば、かなり余裕で元が取れる
  • 3冊読む → 2,700円分
    → コスパ的には十分すぎるレベル

小説や文庫が中心なら、
月2冊読めばかなりお得、3冊で「神コスパ」に近づくイメージです。


2-3. コミックメインの場合

コミックを1冊700円とします。

  • 1冊:700円 → サブスクの方が少し高い
  • 2冊:1,400円 → ここでようやくサブスクが逆転
  • 3冊:2,100円 → だいぶお得
  • 5冊:3,500円 → かなりの神コスパ

コミックだけで考えると、
月2冊でトントン、3冊以上読む人はしっかり得をしていると考えられます。


3. 「雑誌だけで余裕で元が取れる」ケース

雑誌は1冊500〜900円くらいのものが多く、
紙で毎月複数冊買っている人は、Unlimitedと相性が良いです。

たとえばこんなパターン。

  • ビジネス誌A:1冊 900円
  • 経済誌B:1冊 800円
  • 趣味雑誌C:1冊 700円

この3誌を紙や単体の電子書籍で買うと、合計2,400円ほど。

これがすべてUnlimited対象だとしたら、
月980円で2,400円分の雑誌を読んでいることになります。

雑誌を毎月2〜3冊買っている方は、
「雑誌だけで元は取れている」ケースがかなり現実的です。

さらに雑誌には、こんなメリットもあります。

  • 特集や興味のあるページだけ拾い読みしてもOK
  • 人目を気にせず、普段は買わないジャンルも気軽に試せる
  • 「毎月この雑誌だけは読む」と決めておくと、読書習慣の入口になりやすい

「活字の本は途中で止まりがち」という方ほど、雑誌読み放題は頼りになる味方になってくれます。


4. 冊数だけでは見えない「時間あたりコスパ」の考え方

「何冊読めば元が取れるか」という発想も大事ですが、
もう一歩踏み込んで、**「時間あたりのコスパ」**で考えてみると、違う景色が見えてきます。

月の読書時間で割ってみる

月額980円を読書時間で割ってみると、こんな感じになります。

  • 月5時間読む → 1時間あたり約196円
  • 月10時間読む → 1時間あたり約98円
  • 月20時間読む → 1時間あたり約49円

カフェのドリンク1杯で500〜700円と考えると、

「カフェ1杯分の金額で、数十時間ぶんの読書時間を買っている」

という見方もできます。

「同じ1時間」でも、残るものが違う

  • 何となくスマホでSNSを眺める1時間
  • 気になっていたテーマの本を読む1時間

どちらも同じ「1時間」ですが、終わったあとの感覚はかなり違います。

  • 仕事のヒントが一つ見つかった
  • 家族や子どもとの関わり方にヒントをもらえた
  • ずっと心に引っかかっていたモヤモヤが、少し言葉になった

こうした変化が1つでもあれば、
冊数が少なくても「時間あたりの元」は十分すぎるほど取れていると言えます。


5. キャンペーン期間はほぼ「神コスパ」状態

Kindle Unlimitedは、不定期にかなりお得なキャンペーンを実施します。

たとえば過去には

  • 2か月や3か月が合計99円になるキャンペーン
  • プライム会員向けに2か月499円で利用できるキャンペーン
  • 一部ユーザー向けの2か月無料・3か月99円の特別プラン

などが行われています。

こうした期間は、冷静に考えると

  • 1冊でも読めばほぼ「大幅にプラス」
  • 雑誌やコミックを数冊つまみ読みするだけで、完全に神コスパ

という状態です。

「とりあえず、どんなサービスか試してみたい」

という方は、通常の980円ではなく、こうしたキャンペーン期間に合わせてお試しするのが現実的で安心です。


6. 実際にめちゃくちゃ元が取れやすい使い方5パターン

ここからは、数字だけでなく「実際の使い方」として、
元が取れやすくなる具体的なパターンを挙げていきます。


6-1. テーマを決めてまとめ読みする

なんとなく目についた本をその都度読むより、

「今月はこのテーマを固める」

と決めてしまうと、コスパも手応えも一気に上がります。

例:

  • 今月は「お金・家計管理」
  • 今月は「キャリア・働き方・転職」
  • 今月は「子育て・発達・家族関係」

同じテーマの本を3〜4冊まとめて読むと、

  • どの本にも共通して書かれていること
  • 著者によって視点が違うところ

が見えてきて、単発で1冊読むより理解が深まりやすいです。
「1冊ぶんの料金で、そのテーマのミニ講座を受けている」くらいの感覚になってきます。


6-2. 月に一度「雑誌だけ読む日」を作る

雑誌は1冊あたりの定価が高めなので、「雑誌の日」を作ってしまうとコスパが跳ね上がります。

やり方はシンプルです。

  1. 月に1日だけ、「雑誌を読む日」を決める
  2. 仕事系・ニュース・趣味・ライフスタイルなど、興味のある雑誌を5〜10冊ほど開く
  3. 気になる特集だけ、写真やグラフだけ、連載だけなど、部分的に眺める

全部読もうとせず、

  • 見出しをざっと追う
  • 気になったページだけ読む
  • 画像と図表だけ眺める

くらいの軽さで大丈夫です。

紙で同じことをすると数千円かかるところを、
月980円のなかで完結できるので、雑誌好きの方にとってはほぼチート級の活用法です。


6-3. Unlimitedを「試し読みコース」として使う

意外とコスパが良いのが、この「試し読みコース」としての使い方です。

  1. 気になる本を見つけたら、まずUnlimited対象かを確認する
  2. 対象であれば、Unlimitedで全体をざっくり読む
  3. 「これは手元に置いておきたい」と感じた本だけ、個別に購入する

こうすると

  • 「買ったけど合わなかった」をかなり減らせる
  • 本当に繰り返し読みたい本だけ買うので、長期的な書籍代が押さえやすい

Unlimitedを

「本を買う前に、自分との相性を確かめる試走コース」

として使ってしまうイメージです。


6-4. スキマ時間用の「軽め一軍リスト」を持つ

コスパを決めるのは、長時間のガッツリ読書だけではありません。
スキマ時間にどれだけ本を開けるかでも大きく変わります。

そこでおすすめなのが、

  • 5〜10分で1トピックが読み切れる本
  • 図解・イラスト多めの本
  • ショートコラムやエッセイ

などを「スキマ時間用一軍」として、ライブラリの上の方にまとめて置いておく方法です。

  • 電車を待っているとき
  • 仕事の休憩時間
  • 寝る前の数分

ついSNSや動画アプリに手が伸びそうになったら、この一軍リストを開く。
それだけで、読書時間がじわじわと積み上がっていきます


6-5. 1冊につき一言だけメモを残す

サブスクの本当のコスパは、「読んで終わり」か「自分の中に残したか」で大きく変わります。

とはいえ、毎回きちんと読書ノートを書くのは大変なので、

1冊につき、一言だけメモする

くらいからで十分です。

  • 今日の一文
  • 心に残ったフレーズ
  • 明日から試してみたいこと

を、スマホのメモアプリなどに一言ずつ残していくと、

  • 読んだ本の数だけ、自分専用の一行メモがたまっていく
  • ときどき読み返すと、自分の考え方の変化が見えてくる

という「見返せる資産」になります。

同じ980円でも、

  • 読んで流してしまう
  • 一言でも自分の言葉にして残す

では、長期的なリターンの大きさがかなり変わってきます。


7. 「元が取れなかった」と感じやすい人のパターンと対策

ここからは、よくある「元が取れていない気がする」パターンと、
それぞれに対してできる工夫をまとめます。


7-1. 読み放題対象の棚を見ていない

ありがちなケースです。

  • 読みたい本を思い浮かべる
  • タイトルで検索する
  • ことごとくUnlimited対象外
  • 「全然読める本がない」と感じてしまう

対策

  • 「Unlimited対象作品」だけが並ぶ特集ページやランキングから本を探す
  • まず「棚」をざっと眺めて、気になる本を拾っていく
  • 「この本が読みたい」ではなく「この棚から一冊選ぶ」という発想に切り替える

図書館でも、「この棚から何か借りてみよう」という感覚で本を選ぶことがありますよね。
Unlimitedも、まずは棚から眺める方が相性が良いことが多いです。


7-2. 完璧主義で「ちゃんと読まなきゃ」と思いすぎる

真面目な方ほど、こんな状態になりがちです。

  • 最初から最後まできちんと読まないといけない気がする
  • 読み始めた本を途中でやめると罪悪感がある
  • 単価が高そうな本を選ばないと損だと感じてしまう

その結果、アプリを開くこと自体がだんだん重くなってしまいます。

対策

  • 「10%読んで合わなかったら、即閉じてOK」と自分に許可を出す
  • 目次を見て、気になる章だけ拾い読みしても良いと決める
  • 高そうな本より、「今の自分が気楽に読める本」を優先する

Unlimitedは「読む量で料金が変わるサービス」ではありません。
だからこそ、途中でやめた本があっても、それも含めてちゃんと元は取れていると考えて大丈夫です。


7-3. そもそもアプリを開けていない

  • 登録したことを忘れていた
  • スマホで他のアプリばかり開いてしまう
  • ホーム画面の奥に押し込んでしまい、存在感が薄い

この場合は「やる気がない」のではなく、単に導線の設計ができていないだけのことが多いです。

対策

  • Kindleアプリをホーム画面の1ページ目に移動する
  • ロック画面やウィジェットに「今日読む本」を表示しておく
  • 「電車に乗ったらKindleを開く」「ベッドに入ったらKindleを開く」と行動ルールを一つ決める
  • 最初の1週間だけ「とりあえず開くだけ」を目標にする

読書は気合いより仕組みの方が効きます。
アプリを開くまでのハードルを下げるだけで、コスパはかなり変わっていきます。


7-4. デバイスや設定が合っていなくて疲れる

  • 文字が小さくて読みづらい
  • 目が疲れやすく、長時間読めない
  • 画面の明るさや背景色が合わず、なんとなくストレス

この場合、「自分は読書が苦手」と思い込みがちですが、
実は環境のストレスが原因ということもよくあります。

対策

  • 文字サイズを「ちょっと大きすぎるかも」くらいまで上げてみる
  • 背景色を白ではなく「セピア」や「黒地に白文字」に変えてみる
  • 画面の大きいタブレットを持っている場合はそちらも試してみる
  • 目が比較的元気な時間帯(朝など)に数ページだけ読む

環境を少し整えるだけで、「同じ本なのに急に読みやすくなった」ということは本当に多いです。


7-5. 「元を取らなきゃ」というプレッシャーが強すぎる

  • 月末になると「今月あまり読めていない」と焦る
  • 読んでいない日が続くと、罪悪感がたまってアプリを開きにくくなる
  • 無理にページをめくろうとして、逆に読書自体が嫌になる

すごく真面目な方ほど、このパターンにハマりやすいです。

対策

  • 「今月は忙しかったから、来月ゆっくり読めればOK」と割り切る
  • 冊数ではなく、「心や考え方が少しでも楽になったかどうか」を元の基準にする
  • 月に一度だけ、「今月読んだ本や得た気づき」を数行振り返る時間を取る

読めなかった月があっても、それは「今の自分は休息が必要だったサイン」と見ることもできます。
合わないと思えば一度解約し、また読みたくなったタイミングで入り直しても問題ありません。


8. どんな人にとってKindle Unlimitedは「神コスパ」なのか

ここまでの内容をまとめると、Kindle Unlimitedが特に「神コスパ」になりやすいのは、次のようなタイプです。

  • ビジネス書・実用書を月1〜2冊以上読む
  • 小説・文庫を月2冊以上読む
  • コミックを月3冊以上読む
  • 雑誌を毎月2〜3冊以上購入している
  • テーマを決めてまとめ読みするのが好き
  • キャンペーン期間を使って、短期集中でガッと読むのが得意
  • 冊数よりも「自分の心や行動の変化」で元を測りたい

逆に、

  • 読みたい本の多くがUnlimited対象外だった
  • そもそも本を読む習慣がほとんどない
  • やってみたけれど、どうしても続かなかった

という場合は、無理に継続する必要はありません。
「キャンペーン期間だけしっかり使ってみて、合わなければやめる」くらいの距離感で十分です。


9. まとめ:あなたにとっての「元が取れた」を決めておく

お金だけを基準にすると、

  • ◯冊読めば元が取れる
  • ◯時間読めば1時間あたりいくら

という計算は簡単にできます。

でも、読書サブスクと長く付き合っていくなら、

「自分にとっての『元が取れた』って、どんな状態だろう」

を、一度言葉にしておくのがおすすめです。

例えば、

  • 月に1冊でも「読んでよかった」と思えた本に出会えたらOK
  • 仕事や家族との向き合い方について、ヒントが1つ得られたらOK
  • スマホゲームではなく本を開いた日が週1日あればOK

こんなふうに、自分なりの基準をゆるく決めておくと、

  • 「読めなかった月=失敗」ではなく
  • 「今月は休息の月」「来月また少し読んでみよう」

と、落ち着いて付き合いやすくなります。

Kindle Unlimitedは、使い方次第で「知識と心の栄養をまとめて届けてくれるサービス」にもなりますし、
逆に「自分を追い詰めるノルマ」にもなりえます。

この記事が、あなたにとって

「どんな使い方なら、自分を大事にしながら元を取れるか」

を考えるきっかけになればうれしいです。

ABOUT ME
フジイ野菜
フジイ野菜
ブロガー
読書は苦手な私が、本を沢山読もうとKindleを購入。
勢いでKindle Unlimitedを契約したが、いまいち使い方が分からず悪戦苦闘中。
KindleUnlimitedを使いこなすための情報を発信しています。
記事URLをコピーしました